沖縄科学技術大学院大学  先行的研究事業

OIST Research Funding Program

心の分子機構への計算理論的アプローチ

A Computational Approach to Molecular Mechanisms of the Mind

銅谷賢治

mail to :
doya@atr.jp

研究テーマ

本研究は、人間の心の生物学的基盤を、トップダウン的な理論モデルとボトムアップ的な生物学実験の融合により理解することを目的とする。近年の分子生物学の進歩により、統合失調や抑うつなど様々な精神障害と関連する分子や遺伝子が明らかにされつつある。しかしそれら障害の多くは、複数の分子や遺伝子の環境との複雑な相互作用の結果として引き起こされる。

そのような相互作用を理解するには、脳と環境のダイナミクスを含む数理モデル化と、そのコンピュータシミュレーションやロボット実験が不可欠である。そこで本研究では、次の3つの主要な課題に取り組む:
1) 細胞や分子、遺伝子の複雑なネットワークをモデル化するための、新たな数理的手法の開発。
2) ドーパミン、セロトニンなどの神経修飾物質系の機能とダイナミクスの、神経生理実験による検討。
3) 動的な環境下での自己保存、自己複製に必要な適応機構と、その誤動作の可能性のロボット実験による探索。

本研究はこれら理論的・生物学的・工学的なアプローチを組み合わせることにより、動的システムモデルの新たなソフトウェア、人の感情にも似た高度な適応機能をもつロボット、さらに心の障害の治療と予防のための新たなアプローチの開発をめざす。

研究計画書 [pdf]


研究グループ

動的システムグループ

細胞や分子,遺伝子の複雑なネットワークを理解するための新たな計算手法を開発します.

システム神経生物学グループ

神経修飾物質系の機能とダイナミクスを生理学実験により明らかにします.

適応システムグループ

生物の適応機構とその誤動作の可能性をロボット実験により探ります.

研究員募集

上記各グループの研究員を募集します.

資格:数理科学神経生物学,ロボティクスの分野で博士号取得または同等の能力を持つ方
待遇:科学技術振興機構の規定による
採用期間:単年度契約,契約更新可
勤務場所:沖縄県具志川市,沖縄バイオテクノロジーセンター内

応募書類:(1) 履歴書、(2) 研究業績リスト、 (3) 論文別刷(3編以内)、(4) これまでの研究概要と今後の抱負、(5) 応募者に関して意見を頂ける方2〜3名の氏名・所属・連絡先


リンク

沖縄科学技術大学院大学 (OIST)
内閣府広報

OIST 先行的研究事業
採択プロジェクト発表:琉球新報 (2004/2/6)沖縄タイムス (2004/2/7)
実施場所:沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター

代表研究者
遠藤昌吾理化学研究所 脳科学総合研究センター
外村彰日立製作所 基礎研究所
銅谷賢治ATR 脳情報研究所 神経生物学研究室
柳田充弘京都大学大学院 生命科学研究科